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発迹顕本(ほっしゃくけんぽん)

「迹を発[ひら]いて本を顕す」と読み下す。迹(衆生を教え導くために現した仮の姿)を開いて、本地[ほんじ](本来の境地)を顕すこと。
法華経如来寿量品第16において、釈尊始成正覚[しじょうしょうがく]という迹を開いて久遠実成[くおんじつじょう]という本地を顕したことを、天台大師智顗が説明した言葉。②さらに、日蓮大聖人発迹顕本とは、御自身が竜の口の法難を機に、宿業や苦悩を抱えた凡夫という迹を開き、生命にそなわる本源的な慈悲と智慧にあふれる仏(久遠元初[くおんがんじょ]の自受用報身如来[じじゅゆうほうしんにょらい])という本地凡夫の身のままで、顕されたことをいう。▷久遠実成/始成正覚/久遠元初の自受用報身如来/竜の口の法難