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竜女(りゅうにょ)
海中の
竜宮に住む娑竭羅竜王[しゃからりゅうおう]の娘で8歳の蛇身の
畜生。
法華経提婆達多品第12には次のように説かれている。
竜女は、
文殊師利菩薩が
法華経を説くのを聞いて発心し、不退転の境地に達していた。しかし智積菩薩[ちしゃくぼさつ]や
舎利弗ら聴衆は
竜女の
成仏を信じなかったので、
竜女は
法華経の説法の場で「我は
大乗の教を闡いて|苦の
衆生を度脱せん」(
法華経407㌻)と述べ、
釈尊に
宝珠を奉った後、その身がたちまちに
成仏する姿を示した、と。
竜女の
成仏は、一切の
女人成仏の手本とされるとともに、
即身成仏をも表現している。▷
提婆達多品/
女人成仏