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退大取小(たいだいしゅしょう)

大乗から退転し小乗を採用すること。『法華文句』巻7下では、法華経化城喩品第7の「化城宝処の譬え」は退大取小の者のために説かれたとしており、これは大通智勝仏の時代に釈尊と縁を結んだ者たちにあたる。彼らは、その時釈尊から法華経を聞いたにもかかわらず、生まれ変わった後、小乗の教えによって涅槃を求めたので、「退大取小」と呼ばれる。