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娑婆即寂光(しゃばそくじゃっこう)
煩悩と苦悩にみちた
凡夫が住む
娑婆世界が、実は、
久遠から
常住する仏の住む
寂光土であること。
法華経本門の
如来寿量品第16では、
久遠実成が明かされた後、その
久遠の仏の
常住する
国土が
娑婆世界であることが明かされた。これによって仏の真実の
国土が明かされ、
国土においても
九界と
仏界が一体で
常住であることが示された。以上により、
一念三千の要素すべてが完備し、
事の一念三千となった。同品では、
娑婆世界の
実相は
常寂光土であるが、
衆生はそれぞれの業の影響力(業力)によってその真実の姿から隔てられ、迷いと苦悩の世界だと思い込んでいる。しかし、「一心欲見仏|
不自惜身命」(
法華経490㌻)の信心・修行の人には、
常寂光土の
久遠の
釈尊が感見できると説く。▷
久遠実成/
国土/
国土世間/
事の一念三千