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極楽寺(ごくらくじ)

神奈川県鎌倉市極楽寺にある真言律宗の寺院。霊鷲山感応院または霊山寺ともいう。1259年、北条重時により現在地に移築された。1267年(文永4年)、重時の子・長時が良観忍性を招いて開山とし、西大寺律宗の東国における拠点となった。当初は七堂伽藍、49の支院をもち、病院なども擁する大規模な寺院であった。文永12年(1275年)3月23日に焼亡。この火災について「王舎城事」には「其の上名と申す事は体を顕し候に両火房と申す謗法聖人・鎌倉中の上下の師なり、一火は身に留りて極楽寺焼て地獄寺となりぬ、又一火は鎌倉にはなちて御所やけ候ぬ」(1137㌻)と述べられている。弘安4年(1281年)、北条時宗によって再建され祈願寺とされ、元弘2年(1332年)には勅願寺になる。以後、地震や火災で損壊し、次第に衰退した。▷極楽寺良観/叡尊